ミニシネマもしくはミニシアターで上映される作品には、ロードショウ公開されるような大作とはまた全く違う魅力ある作品にたくさん出会えます。それはまるで、ショーウィンドーに飾られた堂々としたブランド品と古着屋さんに埋もれているお値打ち品との違いのようです。それぞれの価値と楽しみ方があるように、どちらだからいいというわけではなく、それぞれにそれぞれの魅力があるのです。ただし、拾い物があるのはミニシネマでということが多いのは間違いありません。ミニシネマには低予算で作られている物が多く、それだけに作り手は自分の伝えたいことを表現するために、ストーリー以外にもさまざまなコストの問題をクリアしたりしなければいけないので、とても工夫を必要とします。役者さんも多くを求められることも多く、だからこそ、演技のしっかりした俳優さんが必要とされる世界かもしれません。逆を言えばお金をかけずともその発想力と工夫と演技力で大傑作を作り出すことも可能なのです。かつてミニシネマで発掘され、その後じわじわと人気を伸ばし、気がつけばその出演者の方が大活躍する俳優さんになったりということも多いです。ミニシネマの魅力とはそういうところにもあるかもしれません。まだ下積み時代の俳優さんの作品に出会って、その俳優さんが成功するとまるで自分で育てたかのような気持ちにもなるかもしれません。自分だけの宝物の作品に会えるそれがミニシネマの魅力かもしれません。
ミニシネマの上映がもっとと盛んだったのはいつ頃でしょうか。はっきりとは分かりませんが、レンタルビデオショップが普及するより前だったような気がします。その頃は中規模の都市であってもミニシネマを上映する映画館の数はけっこうあって、またそういったところに足を運ばないと、ハリウッドもの以外の外国映画が見られないという事情もありましたが、なかなか文化的に豊かな時代であったなと思います。もっとも、やはりそういう映画館のある場所というのは限られていました。ですので、中規模の都市からも距離のあるところに住む人達は、ミニシネマを観る場すらなかったと思います。
ミニシネマとはミニシアターとも呼ばれ、単館系の映画館で、全国に点在している。ミニシネマの特徴として、新作の映画を上映するという枠にとらわれることなく、映画館が独自に選んだ良質な映画を新作旧作を問わずに上映する。映画のサイクルはとても早い。その理由として、単館系の映画館の多くが上映できるスクリーンを多く持っているわけではないため、シネマコンプレックスのように何ヶ月も同じ映画を上映し続けることができないためであると考えられる。
最近は、大型ショッピングセンターにシネコンが一緒になっている所がおおくなってきたな、と思うようになりました。大型のシネコンもいいけれど、なかなか良い席で見ようと思うと、時間、曜日、見る映画によって結構制限されてしまったりします。私の実家の駅前に、ミニシネマがあります。上映室は2個だけで、40人ぐらいで満席になるような所です。
私はミニシネマにいくと必ずといってもいいほど、上映される映画や上映される予定の映画のパンフレットを貰ってきます。もちろん興味のある映画、見たいなと思える映画のパンフレットは欠かさず貰います。映画のパンフレットは一通り見てしまうと、ただの紙の束になってしまうので、資源ごみとしてゴミに出してしまう人が多いかと思われます。私の場合は、もらってきたミニシネマのパンフレットはそのまま放っておくと部屋が散らかる原因になるので綺麗にスクラップします。ミニシネマのパンフレットに限ったことではありませんが、映画のパンフレットはとてもよくできています。
ここ数年、出不精の私を月一回映画館に誘い出してくれる友人がいます。「水曜日なら1000円で見られるんだから行きましょう!」と、必ず女性でごった返す映画館に、水曜日乗り込んでいくわけです。ちょっと前までは映画と言うと「高い!」エンタテイメントであったので、この頃のさまざまな割引は映画館を身近なものにしてくれていますね。おかげで、その時々で話題になっている映画は、邦画、洋画にかかわらず、一通り見る機会があるわけです。その友人がこの頃ミニシネマにはまってしまいました。このミニシネマ、最初に行ったきっかけとなったのは、みそびれた邦画を上映していたからでした。